東大叡智会

算額礼賛

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2022.2.25

皆さんは算額という言葉を聞いたことがあるだろうか?東京書籍版の中学数学教科書「新しい数学2」の裏表紙には写真付きで解説が載っている。江戸時代の後期になると日本では数学の愛好者が多く生まれてお互いの交流が盛んになった。この人達は色々な新作の問題いわゆる日本の数学である「和算」の問題解答を作り神社やお寺に奉納した。問題が解けたことへの感謝や他の人の意見を聞いたりお互いに研究したりした。一種の数学の交流会大げさに言えば日本初の数学の学会である。全国各地の算額をめぐる算額ツアーもあるらしい。はたして18世紀に世界でこの様なレベルで数学が学ばれ研究されていた国がほかにあるのだろうか?筆者は寡聞にしてこれを知らない。恐らくないような気もする。科学で言えば英国王立学会などは歴史が古いが一般市民が学んだとは言えない面もある。日本の算額は地主や神主お坊さん寺子屋の先生商人武士農民層の名主等多岐にわたる。我々は其の子孫である。海外の学校では日本人は数学が得意だというイメージが有る。我々には数学のDNAが宿っているのかもしれない。

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