2022.2.26
英語発音表記は【jukrein】地理教科書でおなじみの黒土地帯の国である。ロシア南西の面積約60万平方km日本の約1.6倍ほどの広さの国に人口4000万人以上の人が暮らしている。かなり大きな国だ。少なくとも小国ではない。言語はウクライナ語だが旧ソビエト連邦に属していたため広くロシア語が通じる。ヨーロッパでは貧しい国の一つだ。反面恵まれた国土のため穀物輸出量は大きい。農業は極めて盛んだ。私が初めてウクライナ人にあったのはロシアの役所だ。年配の女性が怒りながら泣いていた。滞在のビザの関係で役所に行ったのだがそこで元?ウクライナ人のおばあさんに出会った。私のロシア語は複雑な会話には全く役に立たない。其のおばあちゃんは英語ができない。通訳してくれた方に聞いたらロシアに30年くらい暮らしているのに未だ市民権がもらえず市民権申請のため何回も役所に通っているとの事だった。市民権がないと年金さえ貰えない。私達が最も馴染みがあるのは相撲の横綱大鵬の父親の国ということだろう。もっとも横綱大鵬自体若い方は知らないかもしれない。数日前に始まったロシアのウクライナへの侵攻は現在進行形だ。実はウクライナがロシアと戦うのはこれが初めてではない。少なくとも歴史上数回以上は戦っている。この国が非常に複雑な歴史をたどったのはその地政学的な位置による。まさにヨーロッパ諸国とロシアに挟まれた位置の為だ。特にロシア革命期には赤軍【共産勢力】白軍【反共産軍皇帝派】両方と戦いながら独立を保とうとしたが結局ソビエト連邦に併合された歴史がある。。更に第二次世界大戦では同じ国民がナチスドイツ(共産主義を嫌う人たちには一種の解放軍のように見えただろう)側に立つ者ソビエト側に立つもの独立派に立つものに分かれて国は混沌とかした。歴史上勇敢なことで有名なコサック兵の国でもある。
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