東大叡智会

東大京大の易化そして大衆化

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2022.3.29

最難関大学東大京大は1980-2000年代に比べて著しく易化した。則ち入りやすくなったのだ。こんな事を言えば全国の東大生や京大生を持つ親御さんから猛反発をくらうだろう。「私の息子娘は優秀だから東大や京大に合格したのだ。」現代の東大京大入試は誤解を恐れずに言えば1980年頃の早慶入試位の難易度だ。学生はタレント化しテレビで「東大生なんとか」という番組を見ることも多くなった。皆真面目に大学の授業に出席し物分りの良いお坊ちゃんお嬢ちゃんとなっている。入試でも明治大学に落ちたり東京理科大に落ちて東大合格の生徒も出てくるようになった。難易度上位校間の差が確実に小さくなっているのだ。此の背景には医学部の難化取り分け国公立医学部に東大京大受験生が流れる現象がある事は間違いない。同時に以前は有った底辺私立医科大学が姿を消す現象もある。当時私大医学部志望者向けの「医学予備校」に勤めた経験のある筆者には隔世の感がある。年間寮費込み500万以上かかる予備校も有った。6年以上浪人している生徒も珍しくはなかった。病院の跡継ぎなので合格するまで何年も頑張るという生徒もいたのだ。英語数学など多教科教えることが可能な筆者には結構な依頼が有った。も一つの大きな要因は生徒にチャレンジ精神が無くなってきたことだ。頑張って浪人しても第一志望に行きたいという子は確実に減った。欲がないのだ。これは決して難関校のレベルが下がってその大学は駄目ですよという話ではない。逆に最難関校の東大京大等も皆にチャンスが有るのだ。偏差値73超えは辛いが65-70位だと届くかもと思う生徒は多いに違いない。たとえ偏差値が下がってもこれらの難関校は教育レベルや研究レベルが下がっている訳では決してないのだ。つまりお得な大学である。決して諦めてはいけないのだ。私は常々生徒に言っている。「受けなけれ受からない。」

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