東大叡智会

インターナショナルスクール継続かやめるか悩む方々に

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2022.4.14

ここ沖縄では小学校だけインターナショナルスクールに通い中学校から公立中や中学受験をして公立私立の中高一貫校に入学する子供たちが一定数いる。インターの教育を途中でやめる理由は様々だろう。必ずしも沖縄だけの現象ではないかもしれない。

1日本語の習得が遅れていて将来が心配。2将来日本の大学に進学する予定なので日本語で教育を受けたほうが良いと判断した場合。

3英語が少しでも中学から習うより出来るようになるだろうという判断で元々小学校だけインターナショナルスクールの計画のご家庭

4小学校の間インターナショナルスクールに通えば英語のnative speakerになるので十分だという判断(正しくはないが)のご家庭

5稀な例だが英語の出来ない親(大体は父親)が、インター生は話し言葉に英語が交じる場合がある、これを親が不安視したり不快に感じたりする場合インター校をやめさせる場合がある。何故か母親には少ない。母親は子供が英語中心に話しても気にしないか逆に喜ぶ方が多い。

英語取得に関してはまず海外帰国子女とインター生は全く違っている。海外特に英語圏では家庭で日本語を話したり読んだりする以外ほとんど英語を使って暮らしている。当然英語の取得が早いしレベルも高い。それに比べて国内のインター校で両親が日本語だけで暮らしている場合そもそも子供たちの第一言語は日本語である。当然英語のレベルもそれほど高くない。小学校高学年で英検2級レベル位のことが多い。これなら普通に公立小学校で何処かの教室で勉強したら十分達成できるレベルだ。私の経験から同学年で海外で英語教育を受けた場合と日本のインター生では大体2年位かそれ以上の差がある。本当に英語を子供に習得させたければインター校の小学部だけでは全く不十分なのだ。いや帰国子女も小学校だけで帰国した場合その英語は全く不十分だ。きちんとした仕事に使える英語が出来ているような人たちは帰国後も絶え間なく努力した人達だ。

一方子供の日本語に不安を感じて中学から日本の通常の学校に通う場合はどうだろうか?この場合子供の言語能力やむしろ適性が目的に有っていないことが多いかもしれない。言語よりも数学や理科に適性があるケースかもしれない。一般的に国内の米系インターナショナルスクールは数学理科のレベルが低い。親が不安に思うのも無理がないかもしれない。途中で日本の学校に入れば多少日本語のレベルは上がるが期待したほどの効果がない場合もあるので注意すべきだ。恐ろしいのは深い思考の基となる第一言語を習得できない場合だ。つまり英語も日本語も中途半端で深い思考ができないケースだ。この場合他の教科にも影響が出やすい。

現在の英語中心の大学入試を考えれば私個人は国内に住んでいる方は子供がインターナショナルスクール生ならば高校まで継続したほうが良いと思う。一つには英語習得には国内では高校くらいまでの英語による英語の取得が能率が良いと考えるからだ。二つ目にはインター校は大学入試推薦枠を持っているから推薦で早慶等の難関に学内だけの競争で入れる場合もあるからだ。

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