東大叡智会

猫の寿命30年の驚き

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2022.5.13

私の教室には猫の塾長補佐がいる。補佐の仕事は玄関での生徒達のお迎えと本棚の上からの生徒の見守りだ。年齢は5-6歳でまだ老齢と言うほどではないが若くはない所謂妙齢の猫たちだ。今までそれなりに長い間猫を飼ってきた。最初は私が多分3歳位の時だろうか?シロという猫が祖父母の家にいた。なんでも祖父が殿様から頂いたとかで祖父とご縁が有った旧大名家から子猫を頂いたのだ。とは言っても実情はその御邸宅に住んでいた野良猫が子供を生んだので始末に困られたのかもしれない。明治生まれの祖父にはまだ我が殿様という意識が有ったのだろう。家族で大事にしていた。当時はcat foodなどない時代普通に猫ご飯(ご飯とお味噌汁たまにお刺身)を食べていた。恐らく10年は生きなかっただろう。ご飯にお味噌汁では塩分過多で猫は腎臓病になる。知り合いの獣医師は犬は心臓猫は腎臓が弱いと言っていた。時代は下ってその後飼った代々の猫の中には20年くらい生きるのもいた。所謂御長寿猫だ。こういう長寿猫の場合は多少は食べ物にも気を使って塩分控えめ老齢になってからは高齢猫用のcat food を与えた。最近ニュースで東大の宮崎徹教授が長年研究された多くの動物の血液中に共通して存在するタンパク質「AIM」を活用するものだ。AIMは腎臓を詰まらせる死んだ細胞などの「ゴミ」を排除する働きを持つ。ネコ科の動物はAIMを持ってはいるが、生まれたときからうまく働かない状態になっていると分かり平成25年、ネコ薬開発に着手。この薬が開発されれば猫の寿命30年も夢ではないそうだ。数年後には人間にも応用される可能性がある。問題なのは我が家の猫があと20数年生きたらその頃私が生きてる可能性が低いことだ。

 

 

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