東大叡智会

名門校校風はこんなに違う(2)

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2022.5.19

【桜蔭】 全国一の女子校。一学年240名高校の募集はない。理系進学率70%!東大か医学部という選択が多い。文系は研究者や裁判官等の司法職。生徒の真面目度は恐らく日本一かもしれない。学究派が多い。卒業生に大学の優秀な女子研究者が多い。礼節礼儀の教育がしっかりしている。反面自由奔放派は居心地が悪いかもしれない。中学入試の国語が難しいとの評判あり。学校のホームページの教科案内の最初が国語から始まるのが印象的。成績がいいのは言葉を重視する伝統かもしれない。有名卒業生が多い。筆者も娘がいればここに入れたいと正直思う。

【日比谷】 言わずとしれた旧制府立一中つまり東京都でいや恐らく全国で最も伝統ある公立高校。当然高校部しか無いので一斉に高校から同時スタートなので中高一貫校に高校から入るある種の居心地の悪さはない。1960年代に都立で学校群制度(優秀な受験生の公立離れを引き起こし結果私立中高一貫校に生徒が集中し狭い範囲の競争となり全体の質的低下の原因となった悪制度。)が始まって進学実績が非常に落ち込み日比谷ももうだめかと思う時代を知る人間には日比谷の復活は嬉しい限りだろう。日比谷ファンにとって近年の進学実績の復活は嬉しい限りだ。民間から優秀な学校経営者を入れたのが復活の原因かもしれない。全国で確か2校しかないトリプル3の学校。首相ノーベル賞受賞者オリンピック金メダル受賞者を出している学校である。有名卒業生は枚挙に暇がない位多い。夏目漱石も谷崎潤一郎も卒業生だ。伝統的に自由な校風。進学実績の回復は勿論生徒の質的向上があるがそれ以上に有名私立中に合格しても日比谷に入れたいと思う日比谷ファンの親の影響が復活の原因かもしれない。

【地方公立エリート校】 浦和(埼玉)湘南(神奈川)旭丘(名古屋)北野(大阪)修猷館(福岡)熊本(熊本医学部が多い)鶴丸(鹿児島)これ以外に明治期以来の伝統を保持している地方の名門校は多い。校風は概して極めて自由度が高い。要は教師が生徒を信頼していて生徒は地方のエリート予備軍としてのプライドが有るので自ずから行動に制限がかかり勉強は自分でするものだと言う自覚があるのだと思う。ただ強制がない分落ちこぼれてしまう者も多数いる。浪人も多い。そもそも部活も勉強もという生徒が多いから進学に特化した中高一貫校と競争するのには無理がある。ただ成し遂げた子たちは何か大きなもの素晴らしいものを得たはずだ。

 

 

 

 

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