東大叡智会

学力則ちLITERACYである

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2022.5.19

生徒達の入塾面談は私の教室ではしばしば長くなる事が多い。予定では90分位なのだがそれで済むことは稀で3時間位になることがよくある。なぜ長いかというと一通り体験授業をしてその後1生徒の日常の様子2勉強の習慣3生活の習慣(夜型でないかの確認食事の好き嫌い等)4学習の妨げになっている事柄はないか5幼児からの読書の習慣が有るか?6部活や趣味習い事の有無内容等々聞きたいことがたくさんある上にこちらのアドバイスを丁寧に説明するので自然長時間面接となるのだ。その中で常に気づくことがいくつか有る。1親の熱心さが良い面に出る場合と悪く出る場合がある。熱心さが親の押しつけであったり、習い事が多すぎる場合学習の阻害になることがしばしばある。2逆に親御さんは教育に熱心だが子供にある程度の選択を与えのびのびとしている場合学習の成果が出やすい。これは自分で選んでいるという意識が自主性を生んでいるからだ。いやいや塾に連れてこられた場合当然長続きしない。この1と2は絶対的に正しいというわけではなく良い方に外れる場合もある確率が高いのは次の項目だ。3親御さん自体何かを学ぶのが好き。家に本が多い。親が読書好きである。親が高学歴であるより読書好きのほうが概して子供の成績が良い。4幼児期に本の読み聞かせをしていた。5母親か父親または両方が話し好きでテレビのニュースや新聞雑誌等で知った話を幼児期から子供によく話してあげた。この3-5がある場合成績が低学年から良かったり入塾後すぐに成績が伸びたりしやすい。学力とは則ちLITERACY(読み書き能力語彙力言葉に対する鋭敏さ)であることは明白だ。その始まりは幼児期の読み聞かせやお話をしてあげることだ。子供をテレビやパソコンやゲームに預ければ必ず其の害はいずれ現れるだろう。勿論親が忙しい場合理想通りにはいかないだろうが、幼児期の親子のコミュニケーションは成績に多大な影響を及ぼす。子供との手紙の交換でも良いのだ。読み聞かせは必ずしも幼児期だけとは限らない。小学校6年生でも極めて有効だ。読み聞かせは何も日本語に限定したものではない。必ずしも親が英語のnative speakerでなくとも子供には言語の修正能力があり読み聞かせで子供がnative speakerに育った例が報告されている。人は何かを学んだり考えたりする時言葉を其の手段としている。語彙が貧困だったり言葉に鈍感なままだと学習したり理解したり記憶したり出来ないのだ。言葉に関する限り「三つ子の魂百まで」は正しいのだ。

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