球聖フェデラー引退

2022.9.16

全てのプロスポーツ選手にはいつにせよ引退の時が来る。世の中にはいろんなスポーツがありそれぞれにあこがれの選手がいることだろう。日本人にとって野球ならば昔は王　長嶋であり少し前ならばイチローであり現在なら大谷や村上だろう。サッカーならメッシ　ロナウドあるいは久保建英かもしれない。バスケなら八村塁かも知れない。

恐らくテニス好きな人にとって最高の憧れ球聖と呼ぶにふさわしいテニスプレーヤーはフェデラーではないかと思う。初めてフェデラーが全英選手権（ウインブルドン大会）にデビューした時の衝撃は忘れない。それまでも強い選手はたくさんいた。しかしフェデラーの衝撃はこれらを遥かに超えていた。強いだけではなく美しいプレー。私達の話題はその強さではなく何故こんなに「かっこよく美しいフォームで軽々と打てるのか」だった。以来その美しいフォームはアマチュアプレーヤだけでなく全てのジュニアプレーヤの目標となり憧れとなった。少なくない数の現役プロプレーヤーが片手バックハンドなのはフェデラーの影響だ。プロとしてのマナーも完璧だった。フェデラーは9月15日ツイッターで引退を以下のように表明した。

「皆さんも知っての通り、この３年間僕は怪我や手術という困難に挑戦してきました。完全に戦える状態に戻すために努力してきました。しかし僕は自分の身体の能力と限界も知っていますし、今自分へのメッセージは明確です。僕は４１歳です。２４年間で１,５００試合以上プレーしてきました。テニスは、僕が夢見た以上に寛大に僕を扱ってくれました。そして今、僕は自分の競技生活に終止符を打つ時だと認識しなければなりません。」ここに記す一テニスファンとしての感謝の言葉は他の方と恐らく同じだろう。ありがとうロジャー。あなたは間違いなく史上最高のテニスプレーヤーであり私達の憧れだった。私たちはあなたのことを永遠に忘れない。願わくばあなたの子供が再びフェデラー伝説を再現して欲しいと心から願う。