東大叡智会

親が気になる子供の身長の話

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2022.9.27

世の親は子供が人並みに背が伸びるか気にする人が多い。そこでは半ば迷信半ば真実が交錯している。筆者なりに数千名の塾生を教えた経験を踏まえてまとめてみた。

1ほぼ確実なことー睡眠時間 所謂「寝る子は育つ」はほぼ正しい。問題は本人が此の位ならよく寝ているのではないかという点が人により違っている点だ。小学生の塾生に毎日早く寝てるのかと聞くと「はい10時半には寝てますよ」という子達は一定数必ずいるのだ。其の子にとって小学生が10時半ころ寝るのは普通のことなのだ。勿論これは成長期の小学生中学生にとって大変な夜更かしだ。成長ホルモンは睡眠後暫く経つてしか出ないのだ。小学生は9時には寝てほしい。中学生も遅くても10時には寝てほしい。成長ホルモンが出る黄金時間はPM10-AM2時位だろうから早い就寝は極めて重要だ。睡眠時間と肥満度に関連があることもわかってきた。睡眠時間が短い子供は肥満率が高くなる傾向がある。早期に肥満傾向があると当然身長の伸びは鈍化する。

2ほぼ確実なことー思春期が遅いことと身長の伸びは間違いなく相関関係がありそうだ。男子であれば声変わりの時期だろう。早い子は小学校在学中に声変わりの時期を迎える。期間は3-11ヶ月ほどらしいが声変わり後はある程度7-8cmの伸びにとどまることもあるそうだ。女子であれば女性らしい体型になる頃がいつになるかでその後の伸びが決まるようだ。一般に細身でひょろっとしている場合背が伸びる余地は大きい。米国人は一般的に思春期が日本人より遅い。高校でも身長が伸びる人が多い。

3例外が多く必ずしも確実と言えないこと。ー親の身長の影響、もちろん野球の大谷選手のように両親とも高身長であればかなりの確率で子供も高身長だろう。問題は両親のどちらも平均とか両親のどちらかが平均的とかの場合だ。其の場合子供が高身長になる可能性は十分あるだろう。両親とも小柄でも子供が平均以上になる場合も十分ある。つまり親の身長は子供の身長に対して確実な要因とはなり得ないという事だ。

 

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