現代国語お勧め参考書問題集

2022.12.11

別の回で現代国語の良い参考書問題集（以下参考書）はなかなか無いと申し上げたが、この理由の一つは現代国語の設問一つ一つの答えが常に同じでないこと,言い換えれば別解が存在していることであり、数学のようにこれは間違いなく正解と言い切れない点である。この点で過去問題文として出題された文章の作者（著者）が解答と作者の意図が一致していない問題があると指摘したことがある。。筆者自身も使っている問題集の答えがあまり正解と断定出来ない場合があると考えている。良い現代国語参考書の条件がある意味重要な順に１問題文の選択２設問の仕方３設問に対する解答の順に重要だと考えられる点だ。問題文を選ぶ参考書の著者が十分な意図と力量が有ればまずその参考書は半ば成功した様なものだ。題材が優れた文章は何回も読み返して読解力養成に優れていることは勿論、読者である生徒に多大な影響を与えるような印象深いものとなる。以下は筆者の独断と偏見で選ばさせて頂いたものだ。

１新釈現代文（高田瑞穂新塔社）現代文解説のの古典的名著だ。ちくま学芸文庫で文庫化されている位だ。熱心な読者がいる参考書だ。比較的薄くて読み易い。

２現代文のトレーニング（Z会作者は全て別の先生）入門編　必修編　記述編の三部作に分かれている。記述編は難易度の高い大学向きだろう。問題文の選択が素晴らしい。作者の真剣度が伝わってくる。

３東大現代文で思考力を鍛える（出口汪大和書房」）読書代わりに使える。

４東大入試至高の国語「第二問」（竹内康浩朝日選書）国語を学ぶことは即ち社会や人生を考えることに繋がっていることを教えてくれる良書。

全体に東大向けと言われる本を並べたが国語力を高めて思考力を鍛え他の教科にも活かしたい方に選んでみた。参考書は向き不向きが有るのであくまでも筆者の独断であることをご理解頂きたい。

５現代国語用語集　桐原書店　語学春秋社等から出ている。

６現代文頻出課題文集（駿台文庫）を用語集を用いて最初に読めば有益だ。