東大叡智会

知能指数という幻想

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2022.12.18

筆者が随分大昔だが知能指数という考え方が流行ったように思う。正直この言葉は時代錯誤の死語だと長い間考え、まさかこんな言葉を真剣に受け止める賢い大人はいないと思ってもいたのだ。。ところが最近マスコミで知能指数の高い人?の集まりがあると報じられている。マスコミでも面白がって取り上げるのだ。mensa メンサという団体が有るらしい。解説には以下のように書いてある。

「mensaは、高い知能指数を持った人が入会できる団体です。入会するには、IQが全人口の上位2%となるスコアが必要です。団体の目的は、メンバーに知的交流の場を提供すること。会員は世界100カ国以上に存在し、日本では2018年9月現在で約3,500人がmensaの会員となっています。mensaの創設は1946年。イギリスのオックスフォードで、弁護士のローランド・ベリルと、科学者で弁護士でもあるランス・ウェア博士が設立しました。当初から、高いIQを持つことだけが入会条件となっていたようです。政治的には中立で、人種・宗教の違いから自由であることも団体の特徴となっています。」上位2%というとどれ位に当たるのだろうか?世界総人口70億の2%だろうか?それとも居住国の2%私達なら日本人の2%だろうか?仮に世界総人口の2%とすれば世界で70億✕0.02=1.4億人こんなに世界には天才的な人がいるのだろうか?不思議な話だ。世界の会員数が不明だが日本で計算すれば1,25億✕0.02=250万人同じく日本にはこんなに天才的知能の人がいるのだろうか?それにしては会員3500人はあまりに少な過ぎだろう。この団体に入会することに何か自己満足意外の要素があるのだろうか?因みに東大京大の毎年の新入生の定員を6000人として 国公立大学医学部全体の新入生は約6000人弱少なめに見ても1万人は超える。毎年こんなに天才が日本にいれば天才国家誕生である。こんなに天才がいればもう少し健全な政治が実現されそうだが。筆者の経験からして東大生の20%くらいは本当に能力が高い人達だ。その他80%の人は親の財力協力そして本人の努力があって合格できた人たちだ。他の難関大学も同様だろう。客観的科学的に考えれば簡単だが知能指数は検査方式や検査時の年齢で大きく変化する極めてあてにならない数字である。そこに何らの意味は無いと筆者は考える。大昔知能指数105(限りなく平均値に近い)と診断された男のやっかみかもしれないが。

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