2023.4.22
ここ沖縄は東大、京大合格者の数が人口比でかなり少ない。現状東大、京大、国公立医学部を目指すにはは沖縄の中学高校では頼りないと思う方は多いと思われる。かなりな数の小学6年生が中学受験をして県外の中高一貫校へ入学しているに違いない。もしそうでなければ沖縄の生徒の資質が低いということになるはずだ。私の教室に来る生徒たちを見る限りこちらがきちんと導いて上げれば、成績は急上昇するので、とても資質に違いがあるようには思えない。そこで県外の中学で沖縄から受験して入学していると思われる学校の沖縄出身者の数を調べてみた。各塾の合格者は水増しや短期間の在籍ダブった生徒が多量にいるので、実数と大きくかけ離れてしまうと思われる。(時期をずらしてダブって在籍、短期で辞める等の為)そこで中学が公表している各県別生徒在籍人数で調べてみた。
1鹿児島ラ・サール 中学10名 高校17名 各学年3-4名 受験日1月28日
2久留米大付設 中学 学校発表なし。おそらくラ・サールと同程度か?各学年3-4名か? 受験日1月21日
3青雲(長崎) ある有力な県内中学受験塾が29名と書いている、実数半数と見て15名、おそらくこの2倍は県内から合格者が出ているであろうが。各校の末尾に記しているように、受験日が異なるので、大半はラ・サール、付設の第二志望と思われる。もしここが第一志望なら県内の昭和薬科等と同じ学力層と思われるので、完全に優秀層の流出とは言い難いのではないか? 受験日1月10日
4早稲田佐賀 青雲と同じと思われる。 受験日1月8日、2月18日
他に関東関西に数名は極めて優秀な層が少数だが流出している可能性がある。これらを合計して東大京大に合格する層がが10-15名程度、国公立医学部に合格する層が最大同数は流出しているかもしれない。この両者を合計すれば沖縄から東大京大へは県内高校からと同じ位は最低いる可能性がある。医学部も同様だ。ただ違うのはこれらの内地(本土を沖縄ではこう呼ぶ)の進学校、特にラ・サール、久留米付設の両校は進学指導が充実している。教師の多くが東大京大出身で難関大学入試に対応出来る利点がある。優秀な層が県外に流出しない為に、県内各中学高校の奮起が求められる。入試は結果が全てだ。教える側は保護者の負託に応えなければならない。
© 2021 東大叡智会.