東大叡智会

全固体電池の時代が来る

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2023.6.16

最近のニュースで注目すべきは電気自動車のバッテリーに関するものだろう。国内外の主だった車製造メーカーが近い将来2020年代後半から本格的に全個体電池を多くの車種に載せられるよう、急速に開発に力を入れるという記事が出た。現在は皆さんご存知のようにリチーム電池の液体型だ。これをガソリン車のように固体電池型に変えようという訳だ。固体型に変えて電気自動車の弱点である航続距離を1000km以上にし、同時に充電時間も短縮しようとする目論見だ。現在名目上は航続距離500kmと謳われている電気自動車でも、エアコンを使用したり,数年以上たてばバッテリーの劣化により100km位にに落ちることもある。この欠点を補うためにはやはり固体型なのだ。日本はハイブリッド型自動車の開発販売に長い間力を入れて来たので、電気自動車開発で正直少し遅れてしまった。この固体型バッテリーに成功すれば一気に劣勢を挽回することも可能だろう。

◆ 全固体電池 =電気自動車(EV)や電子機器向けなどに使われるリチウムイオン電池と異なり、電解質に液体ではなく固体を使う。高出力で小型化しやすく、長い航続距離、充電時間の短縮といった利点がある。寿命の短さや、低コストで量産する技術の開発が課題とされる。

 

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