詰まる所勉強は知的好奇心の発露だ

2023.7.14

筆者がブログを書くのは一つは生徒に読んでもらって、その知的好奇心を喚起するためであり、また一つはご父兄に読んでもらって、生徒との会話の一助として頂く為である。しかし生徒はこの意図をよく理解しているとは言い難い。塾生の中で本をよく読む生徒はブログもよく読んでくれる。そして疑問が有ったり、より詳しく知りたいと思って質問してくれたりする。書いた価値があるというものだ。ある中学塾生は親子で読んで頂いている。そしてその子は東大志望だ。小学校では算数オリンピックに参加していた。中学受験時では国語が若干苦手だったが、克服し学年トップも現実の物となってきた。逆に全く関心を持たない子もいる。このタイプの生徒はは大体勉強が苦手であり、知的好奇心も薄い。そういう子にとって勉強は狭い教科書の世界のものだ。数学はこの世界が数と図形で構成されており、その多種多様な見方があるとういう事を示している。しかし知的好奇心の薄い子には単なる計算の技に過ぎないだろう。英語は世界共通語であり、母国語以外に、勉強して習得したら世界が広まり、自分たちと違う思考方法の人がいるということを教えてくれる。しかし自分だけの狭い世界に閉じ籠もる者に語学は必要ではない。そういう子に語学は暗記を強いる苦痛なものでしかない。理科社会は尚更だ。詰まる所、塾が出来るのは生徒に知的好奇心を促す事だ。しかし中々に難しい技ではある。