2023.7.26
先に帰国子女の帰国後の英語力の維持について書いた。今回は国内のインタナショナルスクールを途中で(高校卒業前に)やめた場合の一般的な英語力の落ち込みについて考えてみたい。まずどの段階で止めたのかが重要だ。小学校終了後に止めた場合、音声つまり「聞く」「話す」は1-2年で消えてしまうと考えられる。つまり小学校終了までインターナショナルスクールに行ったことのメリットはほぼ無いということだ。勿論小学校終了後、自分で努力して英語を継続して習得した方もいるだろう。。不可能ではないのだが、かなりな労力が必要となる。中学校では其の割合が少し低くなる。なぜならば中学段階のインターナショナルスクールでは原書の購読(比較的内容が軽いものが多い)が少し増えるからだ。読んでいる英語の冊数が増えればそれだけ色々な表現が可能になる。勿論中学段階でリスニングとスピーキンの機会は格段に増えている。しかし読み書きのレベルは高校で高くなるからある程度まとまった英語を読む能力はインター中等部を出ただけでは進歩が止まるのは早い。各御家庭が何をインターナショナルスクールに求めるかでいつやめるのかが決まるだろう。簡単な会話ができたら容易なら小学校で御仕舞にするのも良いと思う。中学終了後なら読み書きの能力の維持が肝心だ。最低ラインとしてインター生は中学1年までに英検準1級には達しておく必要がある。此位ならその後はやる気次第である。大事なことは基本インター止めたら英語力は急速に落日のごとく落ちていくことを覚悟することだ。そうなる前にしっかり毎日比較的易しめの英字新聞(生徒用英字紙)を読むのも良いかと思う。或いは英検準1級と1級の教材で長文を読むのも良いだろう。毎日必ず英語に接する事と自分の英語力は未完成だと自覚することが何より大事だ。此の自覚が日々の努力に繋がるからだ。
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