東大叡智会

蚊に噛まれる人噛まれない人の違いは

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2023.10.2

蚊によく噛まれる、あまり噛まれないは何が原因なのか私的に長年の疑問だった。俗に体から二酸化炭素が沢山出るという俗説?を聞いたこともある。曰く酒好きは噛まれやすい?汗っかきは噛まれやすい?(こちらは多少の理があるが,しかしどの説も実証されたことはなく確信の持てないものだ。高校生の田上さんは2歳下の妹、千笑さんが自分よりも蚊に刺されやすく、しかも刺された跡が腫れ上がることを昔から不憫に感じていた。これを何とかしたいというのが中学3年生のときに蚊の研究をスタートさせた動機の一つだ。翌年、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、高度な実験器具、学外の専門家からの指導などに恵まれる京都教育大学附属高校に入学し、蚊の研究を発展させる。そして得た結論は「足に棲む菌の種類が多い人ほど、蚊に刺されやすい。 足の菌の種類の多寡が、蚊の交尾回数、吸血数を左右する。というものだった。それでは足の菌の種類の多寡を決める要因は何なのか。たどり着いた答えは、肌の水分量だった。田上さんは、肌の水分量から、その人がどのくらい蚊に刺されやすいかを予測する数式を作った。帰国子女である田上さんと妹さんはその後米国コロンビア大へ進学し、更に教授たちの推薦を受け、2021年1月コロンビア大学院修士課程に進学。さらに22年5月には同大学の学士号と修士号を同時に取得して、10月にはオックスフォード大学博士課程に進むため渡英した。科学の始まりはシンプルな知的疑問だ。「なぜだろう」を理論化するのはその後の所謂勉強だ。このどちらも大事にしたい。

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