東大叡智会

進学校の中学高校終業時間を比べてみた

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2023.11.12

中学高校で本格的に文武両道を達成しようとすれば、また実際に学校の授業だけで第一志望の大学に合格するのが難しい場合、練習時間の確保や、塾予備校に通う時間の確保も大事になる。その場合通っている学校の終業時間も同じく大事だ。しかし中学高校受験の際、この終業時間を気にする保護者や生徒は非常に少ない。結果通ってみたが、部活動や塾予備校との両立が難しくなり止めてしまう事がある。そこで筆者は調べられる範囲で(各校のホームページや問い合わせで調べた範囲で)書いてみたい。早い方で言えばまずは開成だ。夏時間月曜日ー金曜日(水曜日を除く)8時10分-14時30分 但し土曜日は4限,各50分授業。冬時間8時20分以下各10分遅くしている。昼休みは短めの40分非常に時間の使い方が合理的だ。開成は進学実績だけでなく部活動が非常に盛んだ。一部には強い部活も存在する。生徒が時間の使い方が上手くなると思う。長い方で言えば沖縄の昭和薬付属はかなり長い。1限目が9時始業と遅い上に、昼休みが50分と長め終業は火曜日ー金曜日は1700と遅い。1900完全下校なので本格的に部活動をするのは困難だろう。私立高は平均的に1500位の終業が多い。慶応各校はこのパターンだ。公立は1600時終業が多いが、静岡高校の様な文武両道はユニークな日課表となっている。各授業が65分、1限目8時25分、終業1505、月曜日のみ1605終業だ。5時限で各授業を65分とし、早めに終わることで静岡高校の文武両道が成り立っている事がわかる。学校の終業が遅い場合、結局生徒の睡眠時間にしわ寄せが来る。長い目で見ると生徒は疲れてしまい、入学時に習い事やスポーツと勉強の両立を夢見た生徒に夢を諦めさせることになるのだ。筆者の長く教えた経験からこれは実用的ではない。最近九州内の悪名高かった0時限授業を止めた学校が多くなったのは良い傾向だ。補習で生徒を長時間拘束することより、自分で予習復習時間を増やす方が学力は進歩する。睡眠時間を増やして能率を上げる。単純な原理だが、世界一会議好きで拘束時間が長く、なおかつ睡眠時間が短く、そして労働時間が長い日本では学校も社会の影響を免れ得ないのだろうか。

 

 

 

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