東大叡智会

奇跡の発見 宜蘭県日本語クレオール

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2023.11.18

台湾に宜蘭県という地域がある。台湾の東海岸の北部寄りにある。ここで日本語のクレオール言語の存在が確認されている。クレール言語とは、意思疎通ができない異なる言語圏の間で交易を行う際、承認らなどの間で自然に作り上げられた言語(この段階ではピジン言語)が、その話者達の子供たちの世代で母国語として話されるようになった言語を指す。公用語や共通語として使用されている国・地域もある。ピジン言語では文法の発達が不十分で発音・語彙も個人差が大きく、複雑な意思疎通が不可能なのに対し、クレオール言語の段階ではそれらの要素が発達・統一され、複雑な意思疎通が可能になる。また、クレオールはピジンと違い、完成された言語である。英語クレオール、フランス語クレオール、スペイン語クレオールなどがあり、地域も世界各地に分散している。筆者もアジアで唯一のスペイン語クレオールであるチャバカーノ語にかつて興味があり、フィリピンサンボアンガ地方の二人の方に眼前でお話してもらったことがある。当たり前のことだが音はまさにスペイン語の如くであった。宜蘭県の日本語クレオールは日本語文法を基礎にして上層(語彙供給言語)は日本語である。話者は数千人だが徐々に衰えつつある。それは現地のアタヤル語(タイヤル語とも)と日本語との接触によって生まれ、再編された「新しい言語」だ。基礎語彙はアタヤル語を起源とするもの約35%、日本語を起源とするもの約55%となっています。宜蘭クレオールがアタヤル語を基層とし、日本語を上層とするものであることが分かります。日本語を基礎とする言語が存在するのは日本人にとって夢がある話だろう。

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