東大叡智会

早稲田大学悲願の医学部創設

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2023.12.5

東大、京大、慶応に有って早稲田にないものは医学部だ。全国64万人の早稲田出身者にとって、医学部創設は悲願であり、長年の夢でもある。年配の卒業生の中には早稲田の附属病院で亡くなりたい(笑い)と思う方さえいるらしい。筆者の知る限り早稲田医学部創設は過去数度、準備されたと思うが一度も成功しなかった。

明治39年(1906年) 早稲田大学の敷地内に 大隈重信により 「早大医学部」の前身(東京同仁医薬学校)と 病院(同仁医院)が設立された。これは数年で廃止された。戦後間もない’53年には日本医科大学と提携交渉したが、条件が折り合わず解消している。確か1980ー90年代に長崎県佐世保市に早大医学部を誘致という話が突然持ち上がったと記憶している。もっともすぐに話しは消えたが。11年茨城県が県畜産試験場跡地(笠間市)に医学部を新設するよう、早大・鎌田薫総長(当時)に要望書提出。16年 早大卒業後に医師に転じた約130人が稲門医師会(OB会)設立。医学部創設が達成出来ないのは、基本的には新しい医学部創設を国がが認めないからだ。特に都内は厳しい。医師乱立は既得権益を主張する医師会には認めがたいことだろう。国は医師会を無視できない。早稲田大の田中愛治総長は、「医学部創設」を2018年の総長選挙の公約に掲げ、勝利を収めた。就任当初は「単科医科大学との対等合併」など、その具体的な戦略に言及したこともある。そこで話題は不正入試、女子差別入試等で経営が思わしくない東京女子医科大学を吸収合併する話である。先にライバル慶応大は共立薬大を吸収合併し、次に東京歯科大という話がある。(現在は延期状態)。吸収合併なら新設ではないので許認可が難しくない。早稲田医学部創設は気になる話題だ。

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