東大叡智会

トロの別名はねこまたぎ

Top > 塾長だより一覧 > トロの別名はねこまたぎ

2024.1.10

トロは少し前まで不人気の魚の部位だった,今でが誰も信じないだろうが。冷凍技術が発達していない江戸時代、腐敗しやすいトロは捨てられたり醤油漬けにされていたようだ。トロの別名は「ねこまたぎ」猫もまたいで関心を示さないよと云う意味だろう。江戸後期には多少食べられる様にはなったが。価格が安いため下魚扱いだったのだ。筆者が幼い頃たまに父が馴染みの寿司屋で一杯飲んで寿司をお土産に買ってきたり、余程機嫌が良ければ電話がかかってきて母と共にいそいそと支度して出かけたものだ。今と違い寿司屋に子供はいなかったのだ。女性も珍しかった。寿司屋は大人の男性の物だったのだ。回転寿司なるものはそれ自体存在していない時代の話だ。(1970年代に東京で始まったという記憶)その場合も父はトロは油っぽいと避けていた。それが当たり前だったのだ。日本人はいつの頃から今のようにトロを食べ珍重するようになったのだろうか?一つは1960年代の高度経済成長期に入り、魚の需要が益々盛んになり、次いで回転寿司が流行し寿司を食べる習慣が老若男女問わず盛んになったこと、つまり寿司はおじさんの食べ物でなくなったことだろう。食の好みが変わり、日本人全体が洋食化の影響で油っぽい食べ物を好むようになったのだ。今やトロは高級品であり寿司の醍醐味と化した。昔の人には信じがたい光景かもしれない。

お問い合わせ
- Contact -

〒904-0324 沖縄県中頭郡郡読谷村長浜
PageTopへ