東大叡智会

受験の賢い知恵とは

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2024.1.26

受験の成功は努力が半分、戦略が半分である。努力の部分は今ここでは述べない。努力できるか出来ないかはその人が受験期迄に過ごしてきた過程の影響を受け易い。小さい頃から何をやっても長続きしない子が中学受験で成功する確立は零ではないが低いだろう。逆に何事も積極的で人のアドバイスが素直に聞ける子は成功し易いだろう。努力に関する部分はここに述べようとする趣旨ではない。

ここで述べたいのは戦略の部分だ。戦略とは①学校選び(必ずしも偏差値に比例しない)②塾選び③参考書問題集選び④タイムスケジュールだ。これらの充実は本人の知的能力(頭の良さ)を補って余りある。東大合格生の20%位は間違いなく地頭が良い。しかし残りの80%は能力的には普通より少し良い位である。この人達は先に述べた①から④が上手く揃った人達だ。いや寧ろ揃えたというべきだろうが。

① 【学校選び】  遠くの学校で偏差値が60以上の学校と、直ぐ近くで学校の偏差値は多少低いが、特進科があり、学校のレベルが上昇している学校なら絶対に近くの学校だ。学校の勢いは大事だ。遠くの学校に通うことはそれだけで時間と体力を消費し、勉強時間を奪う。学校のレベルが相当に違っていればまた検討の余地はあるが、多少の違いなら近くの学校が良い。(寮があれば別だ)通学時間を使って体力強化をして欲しい。気力の基が体力であるのは間違いない。

②【塾選び】  大型全国展開の教室と地元密着型の選択。クラス授業か個別指導かの選択も難しいだろう。大型全国展開の教室の場合経営上から学生を雇用している場合が多い。要するにコストダウンである。これは避けて欲しい。経験の少ない学生たちに受験界のことは分からない。狭い自分の経験知しかないのだ。個別指導クラス指導は生徒の適性が異なる。最近はその組み合わせのところもある。筆者の教室もこのタイプである。

③【参考書、問題集選び】  最も大事なのはこの項目だと次の項目だ。ここ沖縄に来て最も驚いたのは多くの受験生が全国の進学校で使われている参考書問題集を知らない、持っていないという点だ。自称進学校しか存在していないせいであろうか、多くは学校の先生が作ったプリントでしか学んでいないのだ。東大入試に精通した先生が多い全国トップレベルの学校でさえ、そこまで教師の作ったプリント頼りではない。参考書問題集の適性は判断が難しいこともある。良い物を推薦しても稀に本人に合わないこともある。ここに時間をかけるべきだ。多くのアドバイス本が出されている所以だ。

④【受験計画】  非常に大事な項目だ。即ちどの時期に何を使うかだ。数学なら教科書→4STEP等の教科書傍用→チャート青、一対一等の演習、プラチカ等→過去問にするのか、どの時期に始めるのか教師との細かい話し合いが必要だ。きちんとやれているかチエックして貰う必要がある。何となくこなしていて本当の成果が上がっていない生徒もいるのだ。英語の教材選びは数学以上に難しい。英単語集、熟語集、英作文集等の選択が成功失敗を分けることがある。年末から理科社会に割く時間が増えると現役生の英語数学の成績は急激に落ち込む事が多い。この分の落ち込みを計算しておく必要がある。英語数学は20%位共通試験時に落ち込む計算でちょうど良い。10月に英語90%の生徒が本番1月に70%などということも起きうるのだ。基礎と実践のバランスをアドバイス出来る教師を選ぶ必要がある。筆者自身は時間が多くある受験初期は教養主義的教え方をしている。出来るだけ読書をしてもらって、知的好奇心を育てて大成させたいからである。

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