東大叡智会

第一号は価値がある

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2024.4.11

NHK朝の連続ドラマは女性初の法律家の話だ。数年前に私の塾生達を東京の大学ツアーに連れて行ったことがある。其の時に、随分前に確か女性法律家第一号は明治大学の出身であったことをかすかに記憶していて、明治大学の高層ビルの何階だろうか?ホールの様な所で確認したことがある。写真付きで女性初の法律家の解説があった。明治大学の資料センターではこう述べられている。「1940(昭和15)年に誕生した日本初の女性弁護士、久米愛・中田正子・三淵嘉子の3名は、いずれも本学出身です。この快挙の背景には、本学がいち早く女性が法学を学べる環境と高等文官試験受験の機会を準備したこと、また法曹を志す女子学生たちの類まれな努力があったことを指摘できます。」蓋し(けだし)明治大学の快挙であり歴史の栄光である。何事にも第一号は大変な努力と準備が必要となる。当時の社会で、女性法律家の誕生は、目の覚めるような出来事だった。のちに、三淵は日本初の女性裁判所長に、中田は日本初の女性弁護士会会長に、久米は日本婦人法律家協会初代会長になる。日本の女性たちの歩んだ道は決して平らなものではなかった。太平洋戦争、司法における女性差別、仕事と家庭生活との両立。そんな女性法律家の黎明期を、彼女たちは、草分けとしての自負と持ち前のハングリー精神で生き抜いたのだ。

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