2024.7.9
大学受験の段階で難関大学、仮にここでは、旧帝プラス東工大、一橋、神戸大、早慶、国公立医学部、等としよう。このレベルに高校で達するには、逆算して、小学校で英検3級、中学で英検2級、高校の早い段階で準1級に達する必要がある。ただし、中学で2級に達した子の中には、そのまま油断して準1級の試験を受けない子も多い。間違っても中学で英検3級ではない。英検の実態は中学終了でなければ3級が取れないようなレベルの試験ではない。普通にある程度頑張れば、中1で3級は取れる。当塾では中学受験で英語を学ぶ時間がない生徒は、受験が終わって、4月の入学までに英検3級のレベルまで達するように指導している。これは教えることを急いでいるとういうより、それくらいの時間を英語に注ぐという覚悟を理解させる為でもある。多くの全国レベルの中高一貫校では、中学に合格した子たちに800-1200程度の英単語を入学前の春休みに覚えさせ、新学期に入学してすぐにテストを行っている。そもそもの出発点が、公立中学と違うのだ。しかし将来前記のような難関大学に公立中学から挑む場合、かなりなハンデイを負うことになる。入試のある中学と公立中の最大の学力の違いは英語力である。中学3年で英検3級では、この大きな差を高校で埋めるのは本当に大変だ。教える側も数学は3-6ヶ月でかなりな成果を上げられるが、英語は記憶を伴うので、教えてもなかなか成果が上がりにくい。これは生徒の能力不足ではなく、英語を学ぶ時間に対する大きな誤解が基になっていることが多い。大半の生徒は英語を一日に何時間もやらなければ、難関大学に届かないという考えがそもそもないのだ。数学ならよく選ばれた良問を数1A,2B,3Cそれぞれ200題くらい解いたらある程度の目処はつくだろう。だが英語はそうは簡単にいかない。Listening, Reading, も時間がかかれば、単語や熟語も大量に覚えねばならない。時間と記憶力との戦いだ。英語初学者の早期に大量の英文に接することと基本的な英文法の習得が重要だ。
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