東大叡智会

偏差値別高校の特色

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2024.8.4

大枠の考え方だが全国の高校を見てきた筆者には偏差値別に大体以下のような傾向がある様に思われる。偏差値は一般的なものを用いている。恐らく最も全国的に信頼できるのは駿台の指標だろうが、その数字では差が大きすぎて以下の話は成立しないこともあるので、あくまでも一般的な指標である。以下①ー③のどこからでも難関大学の合格者が出るのは、ある意味日本の高校の素晴らしい点だと思う。勉強の資質は早くから出ること遅くから出る子と両方がいるのは間違いない。

①高偏差値75超 全国レベル 灘 筑駒 開成 渋幕 桜蔭 等々 およそ東大京大に各30-40名以上、医学部に30名以上合格者を出すレベルの高校だ。学校の校則は極めてゆるいことが多い。学校と生徒の側に一定の信頼関係が成り立っており、授業の質が高い。この点では私立と一部の公立日比谷高校、浦和高校、旭ヶ丘,北野高校、修猷館高校等の間に基本的な差異はない。

②偏差値70 東京や一部の人口が多い都道府県(東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡)を除いた各県の一番手高校だ。校則は①と同じくゆるいことが多いが、高校入学時の生徒の資質が①に対して若干劣るために、補習が多くなる。稀に放任の学校があるが上位の生徒の資質で難関大学の合格者数を稼いである。授業の質が低い教師も若干見受けられる。高校入試時点で余力を残していたか、または①の高校が地域にない為に、入学してきた生徒たちが東大京大や旧帝医学部等に少数だが合格する。地域から超進学校が遠い場合かなりな合格者数となることもある。

③偏差値60 私立も公立も特進科を設けている学校が多い。いわゆる自称進学校のレベルはここが最も多い。地理的にも県3番手以下の高校が多くなる。プリント学習や宿題の多さで旧帝を目指す子達がトップ層だ。早慶に受かっても国立大受験を勧められたりする。この層は数年或いは隔年に一人位の東大合格者が出る。医学部も数名合格する事がある。教師の進学指導力は②より低くなる。熱心な先生がいて①や②で使われている教材を教えてくれれば幸いだ。刺激を与えてくれるライバルや教師が少なくなる。

④偏差値50-55 小さい町のトップ校であることが多い。旧帝以外の各県国公立大学の合格者数を競っている。いわゆる自称進学校だ。旧帝に数名の合格者が出ることがある。③より更に授業の質が低くなる。教材に関する情報が決め手となりやすい。ある意味塾頼りとなる。

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