2024.8.13
21世紀の国人、味噌汁飲まずしてプロテインをや飲みける。これ愚の極みなり。古来味噌汁は日本人の健康の源なり。味噌は大豆の発酵食品にして、体を健やかに保ちおる大豆、塩分、温水を含みける。今、朝餉に味噌汁を飲まずして、食後プロテインという西洋伝来の大豆粕を冷水にて飲む人の何と多きことか。これ現代日本の奇観なり。大豆はこれ消化には優れざるものなれど、発酵と申す古来日本人の知恵にて、味噌豆腐等にて、身体に優しきものに変えたるは我が先祖の優れたる知恵にあらざらんや。この優れたる古来の知恵を知らずして、西洋伝来の大豆粕を飲むとは誠に理解しがたし。吾問う。味噌豆腐とプロテイン何の違いありやと。何故にと、誰か問わざる。大豆にて人、大なれば我が国人、古来より長身大柄なり。西洋人はそもそも肉食にして、植物由来のタンパク源少し。植物由来プロテインを欲す理由此処にあり。しかるに日本国は植物由来のタンパク源、真に多し。即ち足らざるは、植物由来にあらず動物由来なり。ではなに故、敢えて植物由来のタンパク源を食す人多くあるかと。これ安き原料にして利益多き物を売らんとし、儲からんとする会社のあざとき知恵なり。しかるに豆腐作り、手間多くして益少し。プロテイン手間少なくして益多し。故に会社益多きを歓喜す。良人にあえて問う。プロテインの効用しかと有りやと。真に牛乳に優れるかと。此れ我が積年の疑問なり。
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