東大叡智会

ギョーテとは俺のことかとゲーテいい-外国人の名前の表記の難しさ

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2024.9.4

「ギョーテとは俺のことかとゲーテ言い」これは有名な川柳だ。外国の地名や名前を日本語に訳すのはなかなかに難しい。特に名前は使う機会も多く、どう表記するかはカタカナの音が必ずしも、外国語と一致しないことから難儀である。(韓国人の友人によればハングルのほうが楽らしい)随分前の話だが、米国第40代大統領ドナルド・レーガンは、最初にその名前が共和党の大統領選候補者として名前が上がってきた当時は、リーガン候補と表記されていたと記憶している。ドナルド・リーガンであったのだ。その後新聞でレーガンの方が原音に近いこと、また米国大使館から正式に報道機関にレーガン表記でお願いしますの旨申し入れがあったと覚えている。さて今回の大統領選民主党の副大統領候補はワルツ氏と表記されているが、英語の綴りはWaltzである。決してワルツ氏ではないなと考えていたが、早速8月13日辺りから朝日新聞を始めとして表記の修正が為され、「ウオルズ」氏と修正された。そこで演説等の音から判断すると「ウオルツ」のほうがより良いようにも思うが、一旦の解決と考えて間違いないだろう。筆者的に気になるのはプロテニスプレーヤーSINNER(現在男子世界ランキングNO2)である。英語ならまさに「罪人」である。彼はイタリア人なので、筆者は常に「シンネル」と呼んでいる。英語話者の筆者的に、誰かを「罪人」と呼びながら応援するのも奇妙に思えるからだ。

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