留学斡旋会社に要注意

2024.9.10

数日前にある留学斡旋会社に不正があり、大きなニュースとなっている。詳細は新聞やネットで確認して頂きたいが、オーストラリアの留学を斡旋する会社が起こした事件だ。この会社はオーストラリアのワーキングホリデーを取り扱っている。ワーキングホリデーは若者の国を超えた交流を目的として、加盟国で一定期間アルバイトをしながら語学や文化を学ぶ機会を提供している国際的な試みだ。現在の加盟国は日本、オーストラリア、英国、フランス、イタリア、ニュージーランド、ドイツ等だ。最近の歴史的な円安傾向の為か、オーストラリアのワーホリは大変に人気がある。しかしワーホリを利用しての不法滞在を防ぐ目的のためか、母国で生活資金がきちんと確保されているという前提を示すために、銀行等の残高証明の提出が必要となっている。この会社は残高証明を出せない人の為なのかは不明だが、全く関係のない他人の残高証明書を無断で使い、回していたという。問題は勝手に無断で使われた方達である。オーストラリア側から見れば、不正行為の片棒を担いだと見なされ、入国制限ビザ停止処分となり、オーストラリア入国ができない状態になっている。留学斡旋会社の全てがこうであるとは言わないが、単なる手続きを手伝うだけで法外な手数料を要求する会社は多い。海外ボランティアをするにも斡旋会社にかなりな金額を払うのはボランティアの本来の意味に反している。本来留学にしろ、短期語学研修にしろその組織のホームページが英文で書かれているはずだ。そのページを頑張って自分で読んでみるのも英語の勉強だ。理解が難しい場合は英語が良く出来る教師に聞くべきである。海外で必要とされるのは単に「話す聞く」能力ではない。依然として最大の情報源は「読み書き」である。筆者は今までに相当数の留学のお世話を，塾生に対して無料で行った、或いは指導しながら生徒本人にやってもらったものだ。其の位の積極性が無いようでは海外で生き残る事は難しいと思う所以だ。筆者の生徒の中にも、教え始める前にスイス留学の法外な斡旋会社に100万単位の金額を払った生徒がいた。手続きは大して手間が掛かるものではなかった。オンライン面談や学校を画面を通して案内する。英文書類を作成する等であった。係と称して其の会社から来た人物の英語力もお粗末なものだった。英語の書類は頑張って自分でやってみるものだ。頑張れる人には道は必ず開かれる。