東大叡智会

台風(typhoon)の話

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2024.9.20

台風13号はここ沖縄では、いつ来たのかがわからないほど弱い台風で幸運だった。奄美を襲ったので当地では被害があったようだ。台風が強ければ当教室では安全を図ってお休みにすることもある、丁度良い機会なので台風の理科的授業を行い、多少の個人的うんちくも加えて話をした。概要は以下の通りだ。話をしたクラスは中学受験クラスである。沖縄には偏差値70超えの様なバリバリの進学校は存在しない。よって内地(本土)でいうところの中堅校(沖縄ではトップクラス)向けの内容である。

①台風は低気圧の強いものである。日本の南で発生するので熱帯低気圧である。台風となる基準は日本式は17m/秒だが国際基準は33m/秒だ。小学生の中には低気圧が理解できない子達がいる。低気圧は周りよりも気圧が低い閉じられた部分をいう。高気圧は其の逆である。

低気圧は北半球では反時計回りに風が中心部に向かって吹く。南半球では時計回りに風が吹き込みます。風が周囲から中心付近に吹き込むため、し、雲ができて雨になるため、低気圧内ではふつうは上昇気流が生まれ天気が崩れる。

高気圧は北半球では時計回りに風が吹き、南半球では反時計回りに風が吹き出します。風が中心付近から吹き出すため、下降気流が発生するため、雲ができにくく一般的に晴れの天気になります。

②台風の大きさと強さは異なる考えだ。大きさは台風の範囲だ。強風圏以上を範囲とする。よって多少風が強い位では台風の範囲ではない。強さは暴風の強さで決まる。即ち最大風速の強さだ。

③台風は反時計回りかつ中心に向かって風が吹くために、進行方向の右側が風が強く被害が大きくなる。ここ沖縄では東から回ってくる台風なのか、西側から来る台風なのかにより、被害が違っている。

④台風のコースの注意すべきだ。台風は高気圧帯には近づけないので、夏の太平洋高気圧と冬のシベリア高気圧のバランス上を移動する。9月あたりを境にして、沖縄寄りから徐々に、東寄りにコースが変わってくる。

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