2024.10.17
以前のブログで教室で生徒用の新聞を読んで貰っている話を書いた事がある。生徒用の新聞は主に三社から出ている。即ち朝日、毎日、読売系の三社である。アンケートによれば親が読ませたいと思うのは朝日系のもの=朝日小学生新聞、朝日中高生新聞である。子どもたちは逆に読売系の読売KODOMO新聞や、読売中高生新聞となっている。筆者はこのアンケートに従ってまずは読売の子供新聞を教室において読んでもらった。生徒たちは普通に読んでくれていた。夢中にとは言えないまでも言われたので、何気なく読むという感じである。
ある時思い立って新聞を朝日系のものに替えて見た。その途端子どもたちは以前より熱心に読むようになった。なぜかと言われれば、朝日系は字が小さく情報量が多い。読売にあるようなアイドルの情報や観光案内のようなものはないが、どの記事も大人が読んでいる普通紙により近い。子供たちは大人に近づくために情報を欲しているのだろう。大人が読むのに耐えられる朝日系の子供新聞は読書の習慣を身につける第一歩となり得る。朝日には受験情報、受験校の情報、英検の情報が多く掲載される。即ち意外に実用的なのだ。記事もしっかり書かれており、読み手が子供であると軽視してはいない。しっかりとした考えのもとに書かれている。大人の新聞を読み始めるまでの習慣付けとして、小学生新聞、子供新聞、中高生新聞を使ってみるのは悪くない選択だと思う。ただし読売KODOMO新聞は週一回なので安く,漢字に読みかなが付いていたり、写真イラストが豊富で、小学校中学年位までは読みやすいと思う。
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