2024.10.17
ここに書くのは筆者の長い指導歴から導いた一種の経験律だ。当然違う意見もあると思う。筆者の教室では以下の点を注意しながら指導に活かしているというだけの話である。
①まず大事なのは学校の授業をうまく活用する、活かすという事だ。集中して授業を聞きその時間内に理解し終えることだ。半ば眠った様な半睡眠状態で授業を受けないということである。もし宿題が出たらできるだけ早く帰宅後終わらせてしまうか、要領よく学校にいる内に済ませてしまうかである。其の為に欠かせないのが集中力だ。このことは次に述べる睡眠の質と量に深く関係している。
②何よりまずは大前提として日本人は世界一の睡眠不足の国民である。筆者は長く米国に暮らしたが、大人で言えば大半の米国人は10時過ぎには寝ていたと思う。10時過ぎに友人知人に電話するのはまず中々に勇気がいる話だ。余程確実に起きているなという事でない限り難しい。ここ沖縄では小学校低学年で10時-11時に休む子がかなり多い。大きな複合ショッピングモールに行けば10時くらいに幼児が親と食事していたりという光景が日常である。睡眠不足は学習能力を伸ばすうえで最大の障害となる。米国睡眠学会の提唱する小学生の睡眠時間は9-11時間だ。まずはしっかり寝てほしい。
③体をよく動かすこと、とりわけよく歩くことだ。老人は歩けばボケにくいと言うデータもある。今日では昔のように早足で歩かないと効果がないということは否定されている。普通に歩けば良い。もっと単純に言えば、車を利用する回数を少しでも減らせばよいのだ。
④国語力がすべての基礎である事を心に銘記して欲しい。筆者の教室では最初の10分ほど小学生新聞や中高生新聞を読んでもらうが、一年続けたらかなりの効果があるのは間違いない。ここから一般的な読書の習慣へ行くするのは決して難しい事ではない。文字を読むことに、新しいことを知るのに文字と本を通して知ることに抵抗が無くなれば即ち学習の習慣が付きやすいと言う道理だ。
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