東大叡智会

沖縄の中学入試

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2024.11.14

沖縄の中学入試の特徴を以下書いてみた。

①圧倒的特徴は入試が簡単であり、全国レベルの学校が存在しないことである。昭和薬付属が一歩先んじているのは間違いないが、全国レベルには程遠い。(東大、京大、旧帝大、琉球大学医学部以外の国公立医学部の合格者が少ない。)

②受験日が早い。九州地区は早いがその中でも沖縄は早い。

③教科書レベルの内容が入試に出される。以下筆者が判断した教科書レベルと、所謂中学入試レベルの教科書を超えた内容の比率だ。

昭和薬科 教科書レベル10-20% 中学入試レベルの問題 80-90%  県立中学(開邦,球陽、与勝)教科書レベル30-50% 中学入試レベル 50-70% 沖縄尚学 教科書レベル 70-80% 中学入試レベル20-30%  興南 教科書レベル 80-90% 中学入試レベル10-20%

教科書レベルの勉強で足りる学校がある。ただし完璧に出来ているレベルならばである即ち今までに習った広い範囲をカバーしていなければならない。

④入塾する時期即ち中学入試の為に入塾する時期が遅い子が多い。受験勉強のスタートが遅いのだ。他県では小5スタートが多いが、沖縄では6年生から受験に切り替える子達も多い。入試数ヶ月前に入塾する子達がある。ただし基礎学力と能力次第だ。能力が高ければ偏差値50程度の学校は1年で足りるのも確かである。

⑤基礎学力の出来ていない生徒の受験が多い。かなりな割合の生徒が所謂「記念受験」=ひょっとして受かるかもという、準備なしの受験である。友人が受けるから一緒に受けるという子達も存在する。試験当日楽しそうにおしゃべりしながら受験会場に向かう女子グループは記念受験の子達が多い。

⑥一定数の子達が沖縄のレベルに満足がいかず、ラサール、付設、愛光、等に出てしまう。沖縄にとっては大きな損出だが、保護者の側からすれば致し方ない選択である。

⑦筆者の知り合いが幹部を務める九州最大手の中学受験塾E館は沖縄に進出する計画がないそうである。理由は明確で、難関中学を受験する層が薄いことである。商売にならないのだ。

 

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