東大叡智会

少年空手大会の危険行為

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2024.12.11

2024年11月3日、宮崎市の県武道館で開かれた空手大会の小学生の部で小学生が試合中、背後から後頭部を蹴られる反則行為で全治三週間の頚椎のけがをする動画がSNSに投稿され、波紋を呼んでいる。反則をした選手が所属する道場は「いけ」と攻撃を指示したセコンド役の指導者を無期限の謹慎処分とする事態となっている。頚椎は後遺症の危険もあり、少年の健康に障害が生ずる危険性さえある。試合を撮影した動画には被害者の男の子が顔を押さえて相手に背を向けた際に蹴られる様子が映っている。

大会を主催した空手道場によりますと、反則をした選手のセコンドは、被害者が背を向けた際も試合は続行されていると認識していたため、「いけ」と指示したと説明しているということです。しかしこれは本当だろうか?仮にも指導者と名の付く人が、背を向けている相手を攻撃して良いと思うはずがない。本当にそうなら試合のルールさえ知らないという事になり、また違う意味で問題である。

今回の事態を受け、反則をした側の大分市の道場はホームページ上で「相手選手や保護者に深くおわびを申し上げます」と謝罪した上で、セコンド役の指導者に対し、無期限の謹慎処分を行ったことを明らかにした。

また、この試合をめぐっては、被害者が背を向けた際、審判が間に入って攻撃をやめさせなかった上、倒れた直後に救護を行わなかった対応も問題となっています。主催者自体にも重大な問題があったのは間違いない。事態は深刻化しており、JOC並びに日本スポーツ協会の正式加盟団体である公益法人日本空手道連盟にも抗議の電話があり、連盟が声明をホームページ上に出して沈静化を図っている。この大会の道場は連盟には加盟していない独立の団体であるが、声明を出さないと少年空手に対する偏見が生まれる危険性があった故の声明文だろう。


 

 

 

 

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