2025.1.31
皆さんはテレビ東京の The 名門校という番組をご存知だろうか?この番組は日本各地、各県の主に名門進学校を紹介する番組である。名門校といえば誰でも知っている公立の名門校、その大半は戦前からの旧制一中の伝統を引く学校である。日比谷(東京)浦和(埼玉)横浜翠嵐、湘南(いずれも神奈川)札幌南(北海道)盛岡一高(岩手)高崎 前橋(群馬)松本深志 長野 (長野)旭が丘(愛知)北野(大阪)修猷館(福岡)大分上野丘(大分)熊本(熊本)鶴丸(鹿児島)残念なことに我が地元沖縄は行政が介入して旧制一中、二中である 首里高校、那覇高校は地域のトップ校ではなくなってしまっているが。これらの地方公立名門校は文武両道が特徴である。学校行事として50km以上の遠足、遠泳、街でのパレード等々地域住民の誇りとしての学校行事が盛んである。
私立の名門校には二種類の学校がある。一つ目は長い伝統を誇る公立と同じくらいの歴史を誇る学校である。開成、麻布、灘等はこれに当たる高校だ。もう一つは比較的新しく進学校として認知された学校である。渋谷幕張、豊島ヶ丘(非進学校としての歴史は長い)智弁和歌山、沖縄で言えば全ての私立は歴史が浅い。筆者的にはこれらの新設進学校は将来その需要が引き続きあるのか、少し疑問がある。1970年位から進学校を見てきたが、一旦没落したら坂を転げ落ちる様に、レベルが下る学校もあることを銘記すべきだろう。あの様に隆盛を誇った横浜桐蔭や巣鴨高校の没落を誰が予想しただろうか?全盛期から少しでも低下する様子が見られたらその高校への進学は少し冷静に見るべきであろう。
歴史の風雪、カリスマ的な創設者や名物教師等がいなくなれば、歴史の審判に耐える学校かを冷静、冷徹に見なければならない。一般論ではあるが、設立80年位が目処になると思われる。4年くらいでは少し頼りないのだ。
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