東大叡智会

成績が伸び悩んだ時やるべきこと

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2025.5.7

このアドバイスの目標は頑張って毎日、コツコツと勉強してきたが、成績の伸びが鈍化したり、一時的に停滞したり、またはすこし気持ちの上で勉強自体負担になったりした人を励ます為のものである。毎日確実に努力はしているが、成果が目に見える程には上がっていない人というべきかもしれない。決して何らの努力もしなかった人、または真摯な努力をせずに楽をして受験を乗り切ろうとする人達の為に、安易な方法を伝授しようとする訳ではない。これから述べる事はある意味、一つの経験則である。

 真剣な努力をしてきた人にも勉強の行き詰まりが起きるのは使っている教材が、少しその人にとって高度過ぎたり、難し過ぎる場合に起きやすい。例えば中学受験算数で言えば、実践的な問題を解く段階では、過去問自体はどれもそれなりに難問揃いである。数時間かかって2,3題しか解けないこともよくある。この様な時にはどうすべきか?まずすべきは問題を解く前提となる教科書レベルの再構成、復習である。より具体的に述べてみたい。例えば割合の複雑な問題が出たときには、まずは何を何と比べているのか、AをBに比べているのか、はたまたその逆なのかをしっかり把握しなければならない。一般的に中学受験生であれば、偏差値50位の生徒でも教科書を再読しようとする子はまずいないであろう。中学偏差値50は全小学生の真ん中あたりの成績ではない。全受験生の真ん中である。普通に言えば多少地域差はあろうが、公立小学校ならクラスまたは学年のトップクラスであろう。その子達にとって教科書レベルは簡単である。読んでも何かヒントになることは無いと思い込んでしまうのも無理はない。だが果たしてそうだろうか?教科書は算数であれ数学であれ、どの教科書もレベルの高い専門家によって書かれている。書かれているかもしれないではなく、間違いなくどの先生も権威である。説明にプライドと研究の成果が伴っているのだ。日本では文科省が教材を精選し、指導要綱を作成しているので、教材の精錬度が高いのだ。(この故に文科省への反発も強い。)教科書の深い読み込みは必ず役に立つのだ。中学で言えば、二次方程式や二次関数の問題を解く時に、必ず二次方程式の解の公式をもう一度自分で導いて欲しい。原点に戻ればここまで学習が進んできた自分を見直す良い機会となり、自信が蘇って来るに違いない。これが筆者の提唱する原点回帰だ。教科書の深い読み込みは必ずやって欲しい。

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