2025.5.16
中学入試を受けると決めた場合、いつから受験勉強を始めるべきかは悩ましい問題ではあるが、統計的に言えば小5になる前後が一番多いと思う。何故ならこの前後に受験をする決断をする子(家族)が多いからである。つまり受験を決めたら即入塾し、受験準備に取り掛かる子達が多いからである。小3-4年まで公文式で簡単な計算や図形を中学レベルまで終わり、その後本格的な受験準備に入るのは、ある意味黄金パターンである。塾側は「今の中学受験は小4スタートで無いと間に合いませんよ」という殺し文句をしばしば使う。確かに4年生位からやらないと駄目な子達がいるのは事実だ。現在の学力からすると小5では間に合わない子達である。現在の学力に比べ志望校が高い子達ともいう事が出来る。受験向き不向きについて以下書いてみよう。
① 生活習慣が悪い子達。夜ふかしや学習習慣が確立されていない子は早めに、きちんと生活習慣を見直してから勉強を始めて欲しい。こういう子達はそもそも受験の意欲は薄いが、親が加熱しているケースが多い。まずは保護者としっかり話し合っておくのが塾側には大事な姿勢である。
②小学校の成績が良いというのは今の小学校の三段階評価ではほぼ当てにならないと考えて良い。塾側で簡単な試験をして受験向きかどうかを判断した後、保護者との話し合いとなるが、入塾時平凡な能力の子が大化けする事もあるのが受験の醍醐味である。しかしその逆もあることを忘れてはならない。まさに中学受験は一寸先は闇なのかもしれない。
③ ②の学校の成績は当てにならないは確かだが、「きっかりとした生活習慣」を確立している子はほぼ間違いなく伸びる。これは高い確率で事実である。
④中学受験は算数で決まる。これはほぼ事実である。算数の特定の分野 「割合と比」「空間把握、空間図形」「補助線必要な図形問題」等で算数のセンスを図るのは難しくない。
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