2025.9.3
随分昔はそもそも人口自体、東京一極集中でなかったので、東大生の出身地など問題になり得なかった。各県には東大合格者が毎年20-30名位は出る県立高校や私立高校が普通に存在していたのである。
合格者数※一般選抜(前期日程試験)
一般選抜の合格者に占める関東出身者の割合は47%から59%へとこの15年で12ポイント上昇している。東京だけで見ると29%から34%と5ポイントの上昇にとどまっているが。
出身校所在別合格者数※一般選抜(前期日程試験)
一般選抜の合格者に占める関東出身者の割合は47%から59%へとこの15年で12ポイント上昇しています。東京だけで見ると29%から34%と5ポイントの上昇にとどまっている。これは首都圏の中で都道府県を越えての通学が増えた分であろう。この増加傾向はしばらく続きそうである。この影響は広域に及び全国的に波及している。東大生の質は確実に低下し続けているのは間違いない。元来競争は広域に広い層から集まって来てこそ全体の活性化と質の向上が生まれる。首都園の中高一貫校出身者にだらけになれば地方の実情や教育を受けた生徒が及ぼす良い影響は見られなくなる。集団は画一化すれば質の低下や、外部からの刺激に対応できなく滅ぶのは生物の必定である。外国人の急激な増加は必ず起こる。この変化は少しじつの変化が好ましいが、肝心の日本人の多様化が進まなければ、東大生は外国人が中心となる日も来るのは間違いない。
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