東大叡智会

県民なのに県民でない

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2025.12.9

全国には県境にあり、仕事や生活が行政上の所属の県と異なっている市町村が存在する。その主なものをいくつか紹介してみよう。

①五霞町 行政上は茨城県だが、通勤通学、銀行(茨木の銀行のATMが存在しない!)利用、その他の全てが埼玉である。利根川の埼玉側にあり、1980年位まで茨木県側にに通じる橋がなかった。

②壱岐対馬 行政上の所属は長崎県であるが、大きな病院に通う場合。まとまった買い物、娯楽に出かける場所等、完全に福岡県の一地方である。明治の初め迄、壱岐は松浦藩の管轄だったので、平戸県に所属、その後平戸県が廃止され、長崎県となったため、そのまま長崎県となった経緯がある。度々福岡県への転籍を住民が希望してきた歴史を持つ。以前確か共通試験を長崎で受験するために、福岡経由で長崎入りする光景が冬の風物詩であった。

③所沢市 所沢都民という言葉が存在するくらい、生活は東京都と結びついている。市民の多くが都民を自称する。隣接する東京都の東村山市と合併して東京都に編入すれば地価が沸騰するのは間違いない。

④町田市 所沢の逆パターンである。町田自体は東京都だが、生活圏は神奈川である。北を除く、東、西、南を神奈川に囲まれているので、一見東京の「飛地」風ではある。

 

 

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