2026.1.9
受験直前のこの時期1-2期は受験の追い込み学習の時期であるが、学習の仕方は各自の大きな違いが顕著になる時期である。ここで表題とした「最後まで基礎をやる続けるのが受験勝利のコツ」も正確には「最後まで基礎を続けられる位、知的、精神的、体力的にゆとりがあるか?」であり、2回り目、3回り目と、参考書、問題集が進んでいるかである。年初に古書店で仕入れた参考書、問題集を見れば歴然である。なぐり書きのように本に直接乱暴な字で書き込みをしている生徒たちは、殆どの場合最後まで本が終わっていない。恐らく落ち着いて問題を解いていくゆとりがなくなったのであろう。どんな本も最後までしっかり終えて、数回は解き終えないと真の学力は身につかないであろう。良い本は「部分的恩恵をこうむる」人達を拒絶するところが必ずあるものだ。今をさる大昔古文が受験のついでに、読めるようになりたいと考えた筆者は高名な小西甚一教授の書いた「古文研究法」を使い始めたが、これがなかなか難しいのだ。挫折しそうになり、簡単な参考書にしようと考えたが、情熱あふれる小西先生の序文に感化されて途中からは、理系の生徒には不要なほどの古文の出来となった。まさに最初の困難はいい加減な気持ちで始めた人間を追い払う仕掛けの如きものという事が出来る。こうやってしっかり、参考書等を数回終えた人は、過去問を解く時に焦らなくて済むのだ。次の段階の過去問演習にスムーズに進める。しかし基礎が出来ていない生徒は過去問を解いてもスムーズに進めない。余計に焦って過去問頼りの不安定な成績になりやすい。
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