2026.1.9
英語を日本語に訳す、或いはその逆に日本語を英語に訳すのには、専門家(翻訳通訳を生業とする人達)でさえ、なかなかにしんどい仕事である。筆者はかつて翻訳業を兼ねていたので、この仕事がそれほど楽ではない事は理解している(つもり)である。とりわけ文化的背景を異にする言語同士は翻訳が簡単ではない。ドイツ語と英語の様な、同じ西洋語同士、文法もかなり共通であれば、その困難は乗り越えられ易いであろう。一方日本語と英語の様に文化的背景が異なればその仕事は困難である。
今回の米国のベネズエラ侵攻作戦名は「絶対的な決意」である。ニュースで米国の侵攻作戦を聞いた時の、筆者の最初の個人的な疑問は侵攻作戦の成功失敗でもなく。作戦の世界に与える影響でもなかった。最初の(あくまでも最初の)関心は作戦名「絶対的な決意」であった。通常英語圏では作戦名は最初にOperationを置く。次に「絶対的」の訳である。これは内容から恐らく「absolute」であろうと推察された。問題は「決意」である。この場合の「決意」は強い意志のこれから何かを為そうという希望的な「決意」ではなく、最終的かつ具体的な解決策という意味合いである。そうなれば恐らくであるが、「resolve」=strong determination 、最終的な強い解決策という意味合いの単語である。翌日ニュースで確認すると、やはり Operarion Absolute Resolve であった。言葉を教える→知能を高める→学力の向上→受験の成功→人間力の向上というサイクルの最初の段階は「言葉の力」であると考えている。
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