2026.2.24
2026年冬季オリンピックはまもなく閉会式を迎えようとしている。日本はスノーボードチームとジャンプ競技が強いので、テレビ放映も比較的にそこが中心となる。しかし海外で一番人気のある冬季の競技スキー滑降と回転は霞みがちである。が強いので、筆者はスキー経験が殆ど無いが、スキー競技を見るのは好きだ。暖かい所で生まれて育ち、あまり雪に縁が無い。しかしスキーの上手い学生時代の友人に恵まれたせいか、スキーに対する憧れは人一倍強い。新潟出身の友人は小学校の体育でスキーをやったとか、上手くはないが、一応一級は持ってるなんて人達であった。オリンピックスキー種目の滑降、回転の両競技において、日本は必ずしも強豪とは言い難い。それはある意味当然である。そもそもアルペン競技とはアルプス山脈(ヨーロッパアルプス)、ご本家のアルプスで生まれた競技である。彼らは世界各地の山脈に、片っ端から何々アルプスと名付けた。日本アルプス、オーストラリアアルプスの類である。それくらい、スキー競技に対する誇りを持っている。
しかしその中で燦然と光り輝く素晴らしい功績がある。そう今まさに冬季オリンピックが行われている、ミラノの北、コルチナ、ダンンベッチオで行われた第7回冬季オリンピックスキー回転で銀メダルを獲得した猪谷千春氏である。(因みに金メダルはかのスキーの神様大スタートニー・ザイラー)氏は11歳にして日本選手権の前座で滑り優勝者より6秒早くゴールした元祖天才少年であった。幼児期より、親子で雪を求めて日本各地を転々とし、父親の指導の下、鍛錬した。しかし父親は礼儀作法、勉強にも厳しく、後に立教大学在学中にスキー界の知遇を得て、米国の名門ダートマス大学に留学し、実業界でも活躍し、世界的保険企業の経営者となった。
戦前から戦後期にかけての、昔の日本のオリンピアンは文武両道の方が多かったなというのが率直な意見だ。勿論スポーツ自体がエリートに有利(お金がかかる)であったという理由はあろう。だがそれだけとは言えない面もあると思う。
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