2026.2.28
皆さんは、難関大学へ進学するためには(ここではその事に価値があるかどうかは論じない事として)次の3つの要素のうち、どれが一番影響が大きいと思われるだろうか? 【1】地頭つまり、能力の高さ、遺伝的面を含む 【2】努力、どの位頑張れるか。気力も含めて 【3】環境、親の財力、優秀な友人、優秀な教師が多い学校、優れた受験システム等々。筆者は長く受験に携わってきたが70%位は【3】の環境であると考えている。勿論この3つの要素は複雑に絡み合うが、良い環境がないと、より多くお金がかかり、余分な努力もしなければならない。例えば、東大で学びたいと考えるならば、一番楽な方法は少なくとも、毎年コンスタントに、東大に合格者を出す高校に入学することである。医学部に行きたいならば、クラスに3ー5名位は医学部をめざす仲間がいないと精神的にきつい。いや正確に言えば、そういう高校に入学するのが一番楽な方法である。つまり“環境を求めて”受験するわけだ。勉強熱心な友人達、受験指導に精通した教師、教師、先輩、友人がもたらす豊富な受験情報。これらが名門中学高校の中味である。「名門中高の生徒に学校は楽しい?」と聞けば、ほとんどの子達は「楽しいです」と答える。実際彼らは楽しいのだ。なぜなら効率のいい授業、沢山の同じ仲間がいるからである。特にその生徒たちが公立小や公立中の出身であれば、尚更である。公立小中校は学年トップクラスの子達にとっては必ずしも、楽しい場所でない事も多い。5分で理解できる内容も50分かけて、繰り返し聞かされるのが、辛い子もいるであろう。騒がしい教室、噛み合わない話題、勉強することがまるで恥ずかしいことのように思われる雰囲気等々。しかし難関中高なら、同じ仲間がいるのだ。勉強だけで評価される世界、自分と同じ勤勉な友人達。勉強好きなこにとっては天国であろう。受験とは同じ仲間を求める本能の様なものだ。この将来の仲間にどれ位のレベルを求めるのか。それは将来の学力の伸びしろを自分で、測ってみる作業である。いわば帰巣本能、自分の本来いる場所は、どの辺りなのか?どの辺りが自分の当たり前なのかを探る作業が受験でもある。みなさんはどの辺りのレベルが一番居心地が良いと思われるだろうか?学校見学や先輩や色々な情報を集めて、調べて見て欲しい。そこが決まればいよいよ、努力=hard workという言葉の出番である。
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