2026.3.8
数十年間塾業界にいると、お会いした保護者の方の数は少なくとも数千人かそれ以上にはなる。。人数は多いが保護者の方々の願いは一つである。成績を上げて欲しい、志望校に受かるようにして欲しいである。これは当然のことである。そこに何ら疑問が湧く余地はない。究極、塾が出来ることは勉強のお手伝いである。一人では解決できない問題も適切な解説で、生徒たちの理解を助けることは決して難しくない。しかし、理解した内容を再整理して、深く記憶に刻む仕事は受験生本人の作業である。そこにはいわゆる「勉強法」が関わってくる。
最初の面談時の最も多い保護者の悩みはお話はお子さんたちが「勉強の仕方がわからない」である。ここではいわゆる「勉強法」について、具体的に考えてみたい。まずは思いつくままに、幾つか書いてみよう。
(1)教科、科目により勉強法は大きく異なる。英語を学ぶ様に数学を学んではいけない。数学と、国語、英語の勉強法は大きく異なる。
(2)勉強は沈黙しながら、黙々と読んで書き写す様な方法は、初期段階はある程度有効だが、能率が悪い。勉強で大事なのはoutputアウトプットである。人に教えるように話しながら勉強する。立ってお芝居のセリフを言う様に、ドラマチックに話す。極端に言えば歌舞伎調でも、人形浄瑠璃調でも良い。大げさな位が記憶に残り、調子が上がる。声も意図的に少し大きくして欲しい。
(3)英語はひたすら、声を出して読んで欲しい。英語界の巨人故國弘正雄先生は「只管朗読」を唱えられた。ひたすらの音読である。昔も今も立派に通用する方法だが、実践者は昔も今も少ない。筆者は未だに、この昭和な方法である。
(4)国語も音読が最も優れた方法である。
(5)すべての教科で友人と話しながら、情報交換、理解した箇所を話し合えば、記憶が高まる。
(6)数学もブツブツながら、学ぼう。ここ難しくて「ここわかんねー!」でも良い。その箇所の記憶に有効だ。
(7)数学はとりあえず、できる限り、図形にしてみよう。絵を書く様に、漫画を書くようにやってほしい。視覚化が大事だ。
(8)その日に勉強した事を保護者に、或いは家族の誰かに話す。
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