古今東西試験は英語と数学と国語

2022.3.6

多くの国では大学入学試験は其の国の国語、例えば米国なら英語中国なら中国語と世界共通語として揺るぎない位置を占める英語、そして数学だ。日本の様な他教科主義は少数派である。大学入試の学科試験の目的は大学で高度な学問を修めて、実践的な分野や学問研究それ自体での分野での社会のリーダーとなる人材を確保することだ。決して入学試験自体が目的化してはいけない。これは入学試験を低レベルに設定して高校の学習レベルを落としていいという事を意味しないし、また理科や社会の教科を軽視していいということを意味しない。私は日本の他教科主義は有効に効いているとは思えない。何故ならば他教科の勉強を受験生に強いることは健全な高校生活を阻害するからだ。また国語科の中に社会科的数学の中に理科的なまた英語の中にもこの両方の要素を盛る事は十分に可能だからだ。米国SATの英語の中にも数学的処理を必要とする内容は含まれている。英検の中にも初歩物理や化学生物の知識は必要だ。逆に受験生が受験期間中にもっと英語や数学国語の知識を深くさせる様な問題を作るべきだ。しかし年々其の流れは逆行している入学試験の問題の軽量化は進む一方だ。国の議論や施策は的外れが多い。生徒たちの学びを邪魔する動きはおかしい。