2024.6.29
受験生や受験関係者の間では自称進(自称進学校の略)という言葉がしばしばやや皮肉的な意味で使われる事が多い。以下自称進の特徴を挙げてみよう。
①高校入試偏差値が65前後まで。時々忘れた頃に東大合格者が出たりする。医学部合格者も数名いたりする。旧帝合格者も数名いたりするが多くは地元国立大学合格者。その数が学校のプライドである。
②先生が多く地元国立大教育学部出身である。母校への合格者を増やすことに生きがいを感じている。
③有名参考書でなく、学校が有名塾、予備校に対抗意識があり自作のプリントで学習させる。
④その地域では一番校だったりするので、通っていれば頭が良いと自負できる。大学入試の際に全国トップとの差に愕然とする。
⑤早慶に合格しましたと報告しても、地元国立大学を熱心に勧めるというコントが毎年教職員室で展開される。
⑥学校の進学実績欄に、県外国立大学とまとめてあり、東大京大も名前がない。早慶もまとめて県外私大扱いである。
⑦親や親戚が子供がこの高校に合格したことを長く自慢するが、進学した大学の名前は言わない。高校時代が人生のピークの如き様相であり、同窓会がやたらと盛んである。
⑧やたらと授業時間が多い。朝の補習や夕方にも補習があったりする。反面普段の授業はあまり大事にしない。
⑨⑧の影響で、常に生徒は睡眠不足気味である。時間の使い方が上手くないことを教師も生徒も自覚していない事が多い。
⑩東大や京大を目指すと異端者扱いされる。
⑪英語教育が遅れている。大半の生徒が中学で英検3級、準2級程度なので、大学受験に間に合わない。反面独習性の高い数学は本物の進学校並に出来る子が必ずいるので、たまに東大京大の理系に合格者を出すことがある。これは本人の努力であり、学校の業績と勘違いする先生がいる。
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