2025.5.13
多くの保護者は現在の入試制度は以前と同じ様に、塾や予備校に通い、高校課程の範囲を真面目に勉強して理解し,志望校のレベルに応じた参考書や問題集を数回りり学習、暗記して受験に備える所謂「受験勉強」が入試の大半の普通の姿だと誤解していないだろうか? これはある意味現在では「否」である
以下の表を用いて説明したい。少し前の世代には驚天の結果であろう。大まかに言えば大学入学者の半数は入試を受けていないのである。特に指定校推薦は一部の名門高校に限られるので、高校入試で頑張れば難関私大に難なく入れるケースも出てくるのだ。果たしてこれが公正公平な競争であるかと言えば、多少の疑問は枠が歴史の古い名門高校はお得である
文部科学省がこのほど公表した大学・短大の2022年度入試に関する調査の結果から、大学全体として年内入試シフトが進んでいる状況があらためて確認できる。私立大学は選抜区分数ベースで全体の半分、入学者数ベースで全体の6割を年内入試が占めている。
●国公私立全体の選抜区分は一般選抜と年内入試が半々
大学全体について選抜区分ベースで見ると、2020年度入試から2022年度入試にかけての2年間で、一般選抜の割合は2.5ポイント低下して全体のほぼ半分になった。学校推薦型選抜も3.1ポイント低下。一方、総合型選抜の割合は5.9ポイント上昇して全体の約2割を占めている。
上記の結果から国立大学と私立大学を抽出してみる。
国立大学の選抜区分は総合型選抜の割合が3.5ポイント上昇して2割近くに。一般選抜の割合も上昇し、学校推薦型選抜は下降している。
私立大学の総合型選抜の割合は6.3ポイント上昇して2割弱。学校推薦型選抜と合わせた年内入試の割合は半分を超えた。
次に、入学者ベースで見る。大学全体では、2022年度入試における一般選抜と年内入試の割合がほぼ半々。私立大学の年内入試による入学者数は全体の6割弱だった。
●国公私立全体の選抜区分は一般選抜と年内入試が半々
大学全体について選抜区分ベースで見ると、2020年度入試から2022年度入試にかけての2年間で、一般選抜の割合は2.5ポイント低下して全体のほぼ半分になった。学校推薦型選抜も3.1ポイント低下。一方、総合型選抜の割合は5.9ポイント上昇して全体の約2割を占めている。
上記の結果から国立大学と私立大学を抽出してみる。
国立大学の選抜区分は総合型選抜の割合が3.5ポイント上昇して2割近くに。一般選抜の割合も上昇し、学校推薦型選抜は下降している。
私立大学の総合型選抜の割合は6.3ポイント上昇して2割弱。学校推薦型選抜と合わせた年内入試の割合は半分を超えた。
次に、入学者ベースで見る。大学全体では、2022年度入試における一般選抜と年内入試の割合がほぼ半々。私立大学の年内入試による入学者数は全体の6割弱だった。
私立大学の2022年度学校推薦型選抜について詳しく見ていく。
選抜区分ベースで、指定校推薦は3割、附属校推薦は2割を占めている。いずれも、入学者を手堅く確保するために大学が拡大を図っている選抜だ。
入学者ベースで見ると、学校推薦型選抜の6割近くを指定校推薦が占める。
こんなにも大学は指定する高校(大半は長年の歴史の長い地域名門校とのお付き合い)から生徒を入学させているのだ。それは早慶や理科大など地方から入るのが難しい大学でもむしろ一般的であると言うことが出来る。
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