高校入試偏差値表どこのが実態に近いか？

2025.6.12

偏差値は受験した生徒の追跡調査と前年までの偏差値を加味するが、影響が大きいのが競争率である。大学合格実績は上だが、偏差値は低いということも十分あり得るのだ。少し整理してみたい。

①　基本的には学校のレベルを反映している。

②入試の競争率の影響が大きく、大学進学実績との間でしばしばねじれ現象が起きる。

③偏差値表を作成している会社により、大まかすぎて使えないことが多い。ある会社の偏差値表では開成、灘、等は全て75前後、公立トップ北野、浦和、旭ヶ丘等も全て75前後だったりする。これは全く自体を無視したものだ。まず公立の入試問題と、難関国立，私立の問題は質的に完全に異なっている。単純な比較は出来ない。

但し一般公立の問題の他に、日比谷高校の様に独自入試を行う場合は数値は実態に近くなる可能性がある。

④私立の学費無料化の影響は名門公立高校入試に影響が今後益々大きくなると予想される。今年の岡山の名門岡山朝日定員割れは衝撃であった。

⑤筆者の教室では全国版は駿台偏差値表、九州・沖縄版は英進館版を利用させて頂いている。模試はは無料なので、全国統一中学生テストで十分であある。地元には信頼に値する模試が実施されていないと考えている。数百人しか受験しない試験で判断は難しい。大学受験模試の様に10万人は必要ないが、最低でも数万人は必要である。

⑥偏差値で学校選びをするならば、必ず大学入試の実績を見る必要がある。これは最重要項目だ。

⑦高校の所在する都道府県は重要である。過疎地であれば、少子化の影響で偏差値が実績より低く出るのが普通だ。それほどの偏差値ではないが、東大京大計15名、国公立医学部30名という学校が存在する。この学校は地方の過疎地にあり、駿台偏差値ではわずか50の偏差値だ。同じくらいの偏差値では東大京大は数名、国公立医学部も一桁である。大変お得な学校と言うことが出来よう。