2025.7.12
当塾でも,もうじき7月の夏休みに入ると時期を同じくして夏期講習が始まる。塾生は基本月曜日から金曜日まで毎日塾に通わなければならない。いや通うことが出来るのだ。普段は時間に追われて出来なかったことが出来るのが夏期講習期間である。筆者はこの期間を待ち焦がれている。普段学校の生活に追われて疲れている生徒たちの顔がこの期間中は生き生きとしている様に感じる。しかし暑さ湿気は昔の比ではない。筆者の子供の時の暑さとは明らかに暑さの質が違っているのだ。今の暑さは尋常ではない。下手をしたら命に関わる暑さである。生理的に危険なこの状態の中で、どうやって受験勉強を進めていくのか、よほどしっかりと考えねばならないのだ。そこでいくつかやってみる価値のある事を書いてみたい。
(1)まず大事なのは計画的であることだ。計画的とは目標を具体的に決めることである。其の際「最低限の目標」「普通のレベルの目標」「少し夢のある高めの目標」
と分けて目標設定するのが良い。達成感は大事だ。涼しくなる頃には達成感が持てる様にしたい。英検や数学の各分野に目標を置きたい。苦手克服も良い目標である。必ずしも得意にしなくて良い。受験は2歩前進1歩後退でも良いのだと考えよう。乗り越えるべきは一年前の自分である。
(2)部活の練習は希望通りにはならないことが普通である。極力何時間かは部活に取られることを覚悟して勉強の計画を決めるべきだ。文武両道は意外に疲れる。
疲れたら無理せずに休めば良い。ライバルたちも疲れていると考えよう。
(3)エアコンの冷やし過ぎは疲れやすくなる。エアコンの温度設定は高め28度位にして、風力を強め+扇風機にすれば、省エネで快適に過ごせる。部屋と外気温の差が大きいと疲れやすいのは確実である。部活で体を動かさない子達は出来るだけ歩いてほしい。一日一回は軽い汗をかく時間が必要だである。
(4)目標が決まれば後は一日一日を大事に過ごして欲しい。若者に明日という日は必ずある。明日がないと思う老人とは時間感覚が違うのは確かだが、受験という目標のためには、時間は残念ながら有限である。まさに今日という日は二度とないのだ。宮本武蔵も同じことを言っているが、我々凡人にはこれは難しい。しかし反省出来る人は進歩するのも間違いなかろう。
(5)真夏こそ夜型生活を断ち切る最大の機会である。週末もきちんと平日のように起きれるかが一つの目安だ。週末朝きちんと起きれない人は平日の睡眠時間をしっかり管理する必要がある
さあいよいよ勝負の夏である。頑張れ受験生!!
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