東大叡智会

沖縄暮らし10年超え 今思うこと

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2025.12.5

沖縄に移住して10年が過ぎた。移住前に考えていた日常と今の日常は仕事柄大差はないが、全くないかといえばそうとは言えない面もある。いくつかに分けて考えてみたい。これから移住される方の参考になれば幸いである。

① 人の優しさ 移住前に考えていた沖縄の人々の優しさ、優柔不断な面も含めては予想通りである。人に優しくしようとして、はっきりとものを言う事が出来ないのは、恐らくどこの地方の人であれ共通である。忙しい都市部に於いてはそうは出来ない面もある。

② 交通渋滞 暮らしてみて一番の辛い点である。何かしらの用事で那覇に出ようとすれば、時間帯を選ばなければならない。そのためには他の用事が出来なくなることも多い。電車で30分、数時間でいくつか要件を済ませるという計画は頓挫しやすい。まさに沖縄では時は金なり、時間は貴重という次第。のんびり南国生活をしたい方は時間管理が難しい。那覇の車の渋滞は東京を超えている。県庁のお役人は中部北谷町の渋滞を知らないかのような応対である。何とかしては頂けないかと思うが、多くの方は行政の対応の遅さ、稚拙さに、半ば呆れ、なおかつ諦めている。

③ 夜型生活の方が多い たまに家族の記念日等で大きなショッピングモールに行くと、遅い時間に幼児が沢山遊んでいて驚くことがある。21時を過ぎても小さい子連れ家族がゆったりと食事をしている。我が家は早起きではないが、早寝ではある。21時には、帰りの時間と寝る時間を考えて大急ぎで帰宅することになる。教室の保護者の方との面談でも小学生の親御さんが「うちの子は10時過ぎには寝て早寝です」と言われる事がある。しかし保護者の仕事上致し方ない面もある。早朝に多くのジョギングを楽しんでいる方を毎日見かけるが、ほとんど外国人である。

④ 気候  多くの移住者が感じるとおり、最初の冬は非常に暖かく感じるが、次第に沖縄でも寒く感じるというのは確かに真実ではある。正直、私自身は未だに暖かく感じてはいるが。冬に寒い地方の風景をニュースでみると、沖縄暮らしの有り難さをしみじみ感じる事が出来き沖縄に暮らしている幸せを感じる。

⑤時間 沖縄の人は時間にルーズであると言われるが、まさに人に依るのではないかと思う。筆者自身はそれほど感じないが、仕事ぶりがのんびりなのは恐らく間違いない。海外暮らしを長く経験した人間はここには慣れている。先進国でさえ電気水道ガス等の修復には驚くほど時間がかかる。賃貸住宅の修復など数カ月単位である。沖縄はそういう意味では多少海外に似ているかもしれない。沖縄の地域間の差も大きい。賃貸住宅の共有部分の電球替えも数ヶ月単位の待ち時間であったりする。知り合いに住宅管理会社のあまりにスローでいい加減な管理に、怒って転居した方がいる。せっかちの方は沖縄の暮らしは難しいかもしれない。

⑥ 騒音 筆者の住む街にも米軍基地があり、隣町には巨大な空軍基地があるが、正直うるさくないかといえば、そうとも言えないが、1日中騒音を感じるかといえば、それは事実ではないだろう。音に過敏な方は住む地域を選ばねばならない。

⑦ 所得格差と物価  確かに東京に比べては沖縄の所得は70%位かもしれない。しかし今の沖縄は経済的バブル、遅れてきたバブル期である。職種を選ばばければ仕事はある。筆者の知る長崎県北部地方などの郡部は仕事をしたくとも求人自体ないことも多い。ないから都市部へ人が移住するのだ。今起きているのはまさに地方の崩壊である。沖縄の人の優しさ、自然の豊かさ、気候、これらはまさにpriceless であり、お金に代えがたい。米国では気候の良いフロリダ、カリフォルニア等は異常なほどの高物価であり、極論をいえば気候はお金で買うものである。沖縄の物価は安くはないが、東京都とは比較にならない。総じて筆者自身の沖縄に対する満足度は高い。九州人(多少せっかち)+東京人(計画性にこだわりあり)+沖縄育ち(のんびり)の子供という我が家の構成でも何とか暮らせるのは沖縄の懐の深さではあると思う。

⑧人種の多様性  愚息の通う学校にも必ずクラスに数人の外国人の親を持つ子がいて、人の多様性を居ながらにして学ぶことが出来る。子供たちには最高の国際教   

         育環境である。海外で暮らした筆者はこの方が落ち着く。英語を話す機会が多い。

 

受験の指導 沖縄に合わせた指導。即ち筆者の仕事は別項目で述べたい。

 

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