東大叡智会

受験前の時期にすべき事

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2025.12.21

浪人生活が長い大学受験生が第一志望校に合格する可能性はかなり低いのは、受験に関わる人達の、言い難いが、常識だ。しかしその中でも、3年以上かかって合格する一定数の人達が存在する。その人達が異口同音に言うのは「もう一回基礎からやり直しました」という言葉であることが非常に多い。この事は数年かかっても失敗する人達は基礎を疎かにしているという事ができる。この場合基礎を疎かにするとは、基礎学力がないのに、やたら志望校の過去問を解いたり、苦手科目を克服しないで(苦手科目を得意にするという事ではない)残りの教科で点数計算して合格に滑り込むという考えである。英語では、いかに長文を解く勘が良かったとしても、基礎となる単語、熟語の数が不足していれば点数は取れない。この事は長文をしっかり読む力が要らないという意味ではない。その両方をしっかりやれる時間を確保するという事である。英語の取得には時間がかかるのだ。数学の基礎はまず計算練習である。ここで言う計算練習は数字の計算だけではない。大学受験であれば、数1Aの文字式、対称式、因数分解、平方完成等が素早く正確に出来るという事である。現代国語で言えば、用語集等に出てくる抽象語、例えば「演繹、帰納、概念、主体、客体」等々が正しく理解されている事が基礎であり、古文では各助動詞の意味(決して活用ではない)敬語法、幾つかの助詞、そして最低200程度の単語が基礎である。漢文も基礎語句を覚えていなければ問題を解く準備が出来ない。

易しめの問題を解くという行為は、確かに基礎を固めるうちの一つではあると思うが全てでは勿論ない。基礎的問題を解くその一つ前の前提である暗記事項もまた重要な基礎であり、その基となる、読書も基礎である。「受験前に本なんて読んでる暇はない」というのは切実な話であるが、賢くなるには人の話を聞かねばならないであろう。受験は唯我独尊では成功しない。謙虚に人の話を聴くには読書しかない。

 

 

 

 

 

 

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