東大理科３類桜蔭初のトップ13人合格

2022.4.30

受験関係者にとって今年の受験戦線で少なからず驚いたのは最難関東大理科３類（医学部医学科）の学校別合格者数で女子校でありなおかつ比較的学生数が少ない　（１学年の学生数開成400名桜蔭240名）桜蔭高校が第一位になったことだった。歴代合格者数順位では近年灘筑駒開成がトップ３を独占してきた。稀にはこの学校以外ラ・サールなどがが上位に来る事以前にはあったがトップにはなり得なかった。桜蔭も上位にはいたがまさかの首位とは驚きだ。これは多分にコロナウイルスの蔓延と関係があるのだろうか？学習に障害となる色んな要素がある時にも女子は精神的に安定しているのだろう。これが第一の理由だ。第二は灘筑駒開成は男子の志望が多様化している。結果最優秀な子たちが必ずしも理３志望だとは限らないということだ。これらの学校の男子（そもそも３高とも男子校だが。）は海外有名大学志望や東大京大の理学部工学部等で学んでベンチャー企業設立が希望だったりする子もいる。将来の目標が多様化してきている。その点女子にはそういう志望は少ない。昔であれば女子は薬剤師が安定して結婚してからも続けられるという点で人気があった。そういう層が桜蔭での優秀さだと医学部に向かったのだろう。医学部を狙う層は将来の安定を求める生徒たちだから理科３類に向かったとしても全く驚くに当たらない。実際開成筑駒灘等は１０人単位で米国ハーバードMIT イエールプリンストン大学等に進学している。この層は東大理科３類も十分狙える子たちだろう。まさに男子最優秀層の志望が多様化したのだ。